東匠ハウジング 新築コラム|Vol.2


「高性能住宅がいいのはわかったけど、UA値とかC値とか言われると、もう何がなんだか…」
「ハウスメーカーの営業さんに数値を見せられたけど、良いのか悪いのかわからなかった」

こんにちは、茨城県取手市の東匠ハウジングです。

前回のコラムでは「高性能住宅とは何か」をお話ししました。今回は、その中でもとくに大事な 「断熱」と「気密」 について、もう少し深掘りしていきます。

→関連記事:Vol.1|なぜ今「高性能住宅」が選ばれているのか?

「断熱性能」「気密性能」と聞くと、なんだか難しそうですよね。でも大丈夫です。今回は、友人に説明するような気持ち で、できるだけわかりやすくお伝えしていきます。この記事を読み終わる頃には、住宅会社の資料に書いてある「UA値」「C値」の数字を見て、「この家、性能いいな」「ここはちょっと心配だな」と判断できるようになりますよ。


断熱と気密、何がどう違う? — セーターとウインドブレーカーで考えよう

まず、「断熱」と「気密」の違いを、身近なもので例えてみましょう。

断熱は「セーター」 です。セーターを着ると、体の熱が外に逃げにくくなって暖かいですよね。住宅の断熱も同じで、壁や天井、床に断熱材を入れることで、室内の熱が外に逃げるのを防ぎます。

気密は「ウインドブレーカー」 です。いくら分厚いセーターを着ていても、風がビュービュー吹き抜けたら寒いですよね。ウインドブレーカーを上から羽織ることで、風を遮断して暖かさをキープできます。住宅の気密も同じで、家のすき間をなくすことで、外の空気が入り込むのを防ぎます。

つまり、断熱と気密はセットで初めて効果を発揮する ということ。どちらか一方だけでは、本当の意味での「高性能住宅」にはなりません。

東匠ハウジングのスタッフがよく使うたとえがあります。「断熱だけ良くて気密がダメな家は、高級ダウンジャケットのチャックを全開にして歩いているようなもの」。…ちょっと極端ですが、それくらい気密は大事なんです。


UA値とは? — 断熱性能を「数値」で見る

UA値の基本

UA値(外皮平均熱貫流率) とは、家全体の断熱性能を一つの数値で表したものです。

…と言われても、漢字が多すぎて頭に入りませんよね。簡単に言うと、こういうことです。

UA値=「家の中の熱が、どれくらい外に逃げやすいか」を示す数値

UA値は 小さいほど断熱性能が高い(=熱が逃げにくい)ということになります。

単位は「W/(m²・K)」ですが、これは覚えなくて大丈夫。大事なのは 「数値が小さいほど良い」 ということだけです。

断熱等級とUA値の基準(6地域:茨城県)

日本の住宅の断熱性能は「断熱等性能等級」という制度で評価されます。日本全国を気候に応じて1〜8の地域に区分していて、取手市・守谷市・つくばみらい市は 「6地域」 に該当します。

以下が、6地域におけるUA値の基準です。

断熱等級UA値の基準(6地域)レベルの目安
等級40.87以下2025年4月〜新築の最低基準(義務化)
等級50.60以下ZEH基準(2030年に最低基準になる予定)
等級60.46以下HEAT20 G2レベル(推奨)
等級70.26以下HEAT20 G3レベル(最高水準)

ここで押さえておきたいポイントが2つあります。

1つ目:2025年4月から、等級4が「義務」になりました。
つまり、等級4は「良い家」ではなく「最低限の家」という位置づけです。これから家を建てるなら、等級5以上を目指したいところです。

2つ目:2030年には等級5が最低基準になる予定です。
国の方針として、住宅の省エネ性能を段階的に引き上げています。今、等級4ギリギリで建ててしまうと、数年後には「基準以下の家」になってしまう可能性があるのです。

東匠ハウジングが採用しているスーパーウォール工法では、標準仕様で 等級6~7 の断熱性能を実現しています。「今の基準」ではなく「将来の基準」を見据えた家づくりをしているのは、長く住む家だからこそのこだわりです。


C値とは? — 気密性能を「数値」で見る

C値の基本

C値(相当隙間面積) とは、家全体にどれくらいの「すき間」があるかを数値化したものです。

C値=「家にどれくらいすき間があるか」を示す数値

こちらも 数値が小さいほど気密性能が高い(=すき間が少ない)ということになります。

単位は「cm²/m²」で、家の床面積1m²あたりに何cm²のすき間があるか を表しています。たとえば、C値1.0の家は、床面積1m²あたり1cm²のすき間があるということ。延べ床面積100m²(約30坪)の家なら、合計100cm²…つまり はがき約0.7枚分 のすき間があるイメージです。

C値の目安

C値気密性能のレベルすき間のイメージ(30坪の家)
2.0一般的な住宅はがき約1.4枚分
1.0高気密住宅の目安はがき約0.7枚分
0.5かなり高い気密性能はがき約0.35枚分
0.2以下トップクラスの気密性能切手1枚程度

UA値とC値の決定的な違い ― ここが重要!

UA値とC値には、見落とされがちな 決定的な違い があります。

UA値は「設計値」 です。図面上の計算で決まるので、設計段階で「この家のUA値は〇〇です」と言えます。

一方、C値は「実測値」 です。実際に家を建てた後に、専門の機器で測定しないとわかりません。つまり、施工の腕前が直接反映される数値 なのです。

ここがすごく大事なポイントです。同じ設計図面でも、大工さんの技術や施工の丁寧さによって、C値はまったく変わります。いくら設計上の断熱性能(UA値)が良くても、施工でのすき間が多ければ、計算通りの性能は出ません。


気密が悪いと何が起きる? — 見えないところで損をしている

「すき間がちょっとあるくらい、大したことないんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。でも、気密性能が低い家では、こんなことが起きています。

1. 光熱費がかさむ

すき間から冷暖房の空気が逃げるので、エアコンがフル稼働しても効きが悪くなります。いわば 「窓を少し開けっぱなしでエアコンをつけている」 ような状態です。

2. 部屋ごとの温度差が大きくなる

リビングは暖かいのに、廊下やトイレは寒い。この温度差は不快なだけでなく、ヒートショック のリスクにもつながります。とくに冬場の入浴時に、温度差が原因で血圧が急変動する事故は、年間の交通事故死亡者数を上回ると言われています。

3. 壁の中で結露が起きる

すき間から入り込んだ湿った空気が壁の中で冷やされると、内部結露 が発生します。これは窓ガラスにつく結露と違って目に見えないのが厄介です。放置すると、断熱材がカビたり、構造材(柱や梁)が腐ったりして、家の寿命を大幅に縮めてしまいます。


「全棟気密測定」— 数値で性能を証明するということ

なぜ「全棟」なのか

C値は実測値なので、本来は 一棟一棟、実際に測定しないと正確な値はわかりません。 ところが、気密測定を行っている住宅会社は実はそれほど多くありません。測定にはコストも手間もかかりますし、もし数値が悪かった場合は手直しが必要になるからです。

「モデルハウスだけ測定して良い数値を載せている」「過去のベスト記録を宣伝に使っている」というケースもゼロではありません。

東匠ハウジングでは、すべての新築住宅で気密測定を実施 しています。一棟ごとに、気密測定を行い、性能報告書を発行 しています。

測定の仕組み

気密測定は、家の中の空気を大型の送風機で強制的に排出して、室内と室外の気圧差をつくることで行います。気圧差がある状態で、どれくらいの空気がすき間から入ってくるかを計測し、C値を算出します。

取手市や守谷市で東匠ハウジングが施工したお住まいでは、C値0.5以下 を安定して実現しています。スーパーウォール工法は工場生産の高精度パネルを使うため、現場での施工ばらつきが少なく、安定した気密性能を確保しやすい工法です。

以前、守谷市で新築されたお施主様が気密測定に立ち会ってくださったときのこと。測定結果がC値0.3と出た瞬間、「え、こんなにすき間が少ないの!」と驚かれていました。数値で見ると、「ちゃんと作ってくれたんだな」という安心感につながるんですよね。私たちも、自信を持ってお引き渡しができる瞬間です。


UA値・C値の「見方」早わかりチェックリスト

住宅会社を比較検討するとき、以下のポイントをチェックしてみてください。

UA値・C値の「見方」早わかりチェックリスト

住宅会社を比較検討するとき、以下のポイントをチェックしてみてください。

チェック項目確認すること
UA値は等級いくつ相当か?等級5(0.60以下)以上が今後のスタンダード
UA値は「設計値」か「実測値」か?UA値は設計値が基本。計算根拠を見せてもらえるか確認
C値を公表しているか?公表していない会社は要注意
C値は「全棟実測」か「モデルハウスだけ」か?全棟測定なら施工品質への自信の表れ
C値の数値は?1.0以下が高気密の目安。0.5以下ならかなり高性能
気密測定の報告書を発行してくれるか?お施主様に性能報告書を渡してくれるかどうか

このチェックリストを持って住宅会社を回ると、各社の「本気度」が見えてくるはずです。


よくある質問(FAQ)

Q:UA値とC値、どちらが大事ですか?

A:どちらも大事で、片方だけでは不十分です。UA値(断熱)は「熱の逃げにくさ」、C値(気密)は「すき間の少なさ」を表します。セーター(断熱)だけではすき間風で寒く、ウインドブレーカー(気密)だけでは保温力がありません。両方そろって初めて、快適で省エネな住まいになります。とくにC値は施工品質に左右されるため、「全棟気密測定」を行っている会社かどうかが重要な判断基準です。

Q:C値の基準は法律で決まっていないのですか?

A:2026年現在、C値には法的な義務基準がありません。かつて次世代省エネ基準(1999年)ではC値の基準(5.0cm²/m²)がありましたが、2009年の改正で撤廃されました。つまり、C値を測定するかどうかは住宅会社の「任意」です。だからこそ、自主的に全棟気密測定を行い、数値を公表している会社は、施工品質に自信がある証拠と言えます。

Q:茨城県(6地域)だと、どのくらいのUA値・C値を目指せばいいですか?

A:茨城県は省エネ基準の「6地域」に該当します。義務基準である等級4のUA値0.87は「最低ライン」と考えてください。快適に暮らすなら等級6(UA値0.46以下)を目標にするのがおすすめです。C値は0.5以下を目指したいところです。東匠ハウジングが採用するスーパーウォール工法なら、標準仕様でこの水準をクリアできます(平均C値0.3)。


まとめ — 数値がわかると、家選びが変わる

今回のポイントをおさらいしましょう。

断熱性能を示すUA値は「設計値」で、家全体の熱の逃げやすさを数値化したもの。気密性能を示すC値は「実測値」で、実際の施工品質がそのまま反映されます。どちらも数値が小さいほど性能が高く、両方そろって初めて本当の高性能住宅と言えます。

そして、C値は測定しなければわからない からこそ、「全棟気密測定を行っているかどうか」が住宅会社選びの重要な判断材料になります。

東匠ハウジングでは、スーパーウォール工法による高い断熱・気密性能を、全棟の気密測定で数値として証明 しています。「この数値、うちの家ではどのくらいになるの?」「他社の数値と比べてみたい」など、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。数値の見方から丁寧にご説明します。

→関連記事:Vol.3|スーパーウォール工法(SW工法)とは?プロが選ぶ理由

→関連記事:Vol.4|全棟気密測定のこだわり — 数値で証明する家づくり


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