東匠ハウジング 新築コラム|Vol.4


「気密性能が大事なのはわかったけど、本当にちゃんと施工されているか、どうやって確かめればいいの?」
「C値が良いって言われても、それって本当にウチの家の数値なの?」

前回のコラムでは、スーパーウォール工法(SW工法)の仕組みと強みについてお話ししました。今回は、東匠ハウジングが特にこだわっている「全棟気密測定」について、測定の流れから実際の数値まで、できるだけ具体的にお伝えしていきます。

→関連記事:Vol.3|スーパーウォール工法(SW工法)とは?プロが選ぶ理由

「全棟気密測定」と聞くと、何やら大がかりな検査のように感じるかもしれません。

でも、これは「あなたの家がちゃんとつくられているか」を数値で証明する、とても大切なプロセスなんです。家づくりにおける”通知表”のようなものだと思ってください。


そもそも気密測定って何? — おさらいしておきましょう

気密測定とは、完成した(または完成間近の)住宅に専用の測定器を取り付けて、家全体にどのくらいの隙間があるかを数値で測る検査のことです。

Vol.2のコラムで「気密性能=ウインドブレーカー」というたとえをしましたが、どんなに高性能なウインドブレーカーでも、ファスナーが壊れていたり、袖口がゆるんでいたりしたら意味がないですよね。気密測定は、まさにその「ファスナーや袖口がちゃんと閉まっているか」を確認する作業なんです。

→関連記事:Vol.2|「断熱」と「気密」って何が違う?数値で見る家の性能

測定結果はC値(隙間相当面積)という数値で表されます。C値が小さいほど隙間が少なく、気密性能が高い家ということになります。


気密測定の流れ — 実際にどうやって測るの?

「測定」と聞くと難しそうですが、やっていることはシンプルです。東匠ハウジングでの気密測定の流れをご紹介します。

ステップ1:準備(約30分〜1時間)

まず、測定の前準備をします。

  • 外に面する窓・ドアをすべて閉める
  • 室内のドアはすべて開ける(家全体を一つの空間にするため)
  • 換気システムを停止する
  • キッチンや洗面台の排水口を封水・目張りする(排水管からの空気の出入りを防ぐため)

ここまでが下準備です。家の中のあらゆる「意図的な開口部」をふさいで、「本来あってはならない隙間」だけを測れる状態にします。

ステップ2:測定器の設置(約30分)

一つの窓を開けて、そこに送風機(ブロワードア)を設置します。窓枠と送風機の間に隙間ができないよう、しっかりと目張りをします。

さらに、圧力差を測るためのホースや温度センサーを取り付け、測定器本体に接続します。

ステップ3:測定(約15〜20分)

準備が整ったら、いよいよ測定開始です。

送風機を回して室内の空気を外に排出し、家の内と外で圧力差をつくります(これを「減圧法」と呼びます)。掃除機で家の中の空気を吸い出すイメージですね。

すると、家のどこかに隙間があれば、そこから外の空気が入り込んできます。この「圧力差」と「入り込んでくる空気の量」の関係を、圧力を変えながら通常3~5回測定して記録します。

ステップ4:計算・結果の確認

測定データをもとに、専用ソフトで計算し、C値(隙間相当面積)が算出されます。

項目内容
測定方法減圧法(JIS A 2201に準拠)
測定回数5点測定(圧力差20〜50Pa)
所要時間準備含め約2〜3時間
結果の単位C値(㎠/㎡)
報告書測定結果シートを発行

なぜ「全棟」なのか? — 東匠ハウジングのこだわり

気密測定を行っている住宅会社は少なくありません。でも、「全棟」で実施している会社となると、ぐっと数が絞られます。

「モデルハウスだけ良い数値」では意味がない

正直にお話しすると、気密性能というのは施工の精度によって大きく左右されます。同じ設計図、同じ材料を使っても、現場での施工が丁寧かどうかで結果が変わるんです。

だからこそ、モデルハウスや特定の物件だけ気密測定をして「C値〇〇達成!」と言っても、あなたの家の性能が保証されるわけではないんですよね。

東匠ハウジングでは、お引き渡しするすべての住宅で気密測定を実施しています。これは私たちにとって、「一棟一棟、責任を持ってつくっています」という証明であり、お施主様への約束です。

全棟測定がもたらす3つの効果

効果内容
①品質の担保毎回数値で確認するため、施工精度が安定する
②職人の意識向上「測定される」という緊張感が丁寧な施工につながる
③お施主様の安心自分の家の性能を数値で確認できる

これは、大工さんや職人さんにとっても良い仕組みなんです。毎回測定されることで「ここの処理をもっと丁寧にしよう」という意識が自然と高まります。結果として、東匠ハウジングの施工品質全体が底上げされていくわけです。


東匠ハウジングの気密測定実績

スーパーウォール工法では、LIXILの基準としてC値1.0㎠/㎡以下を全棟で保証しています。

東匠ハウジングでは、この基準をさらに上回る性能を目指して施工しており、多くの物件でC値0.3㎠/㎡以下を達成しています。

C値の目安 — どのくらいなら「良い」のか?

C値(㎠/㎡)性能レベル目安
2.0以下一般的な高気密住宅省エネ基準レベル(旧基準)
1.0以下高気密住宅SW工法の保証基準
0.5以下超高気密住宅東匠ハウジングの設定基準
0.3以下トップレベル東匠ハウジングの実績水準

C値0.5㎠/㎡以下というのは、延べ床面積100㎡(約30坪)の家全体で、隙間がハガキ約1/3枚分しかないという状態です。これがどれだけ精密な施工か、イメージしていただけるのではないでしょうか。


気密が悪いとどうなるの? — 見えないところで起きている問題

「気密、気密っていうけど、そんなに大事なの?」と思われるかもしれません。ここで、気密性能が低い(隙間が多い)住宅で実際に起きる問題を整理してみましょう。

①計画換気が機能しない

現在の住宅では24時間換気が義務化されていますが、この換気システムは家の気密性が確保されている前提で設計されています。隙間だらけの家では、換気扇が空気を引っ張っても、予定していない隙間から空気が入ってしまい、汚れた空気が室内に滞留してしまいます。

②壁の中で結露が起きる

隙間から湿気を含んだ空気が壁の中に入り込むと、壁内結露が発生します。これは表面結露(窓ガラスにつく水滴)と違って目に見えないため、気づかないうちに構造材を腐らせたり、カビの原因になったりします。

③冷暖房効率が大幅に下がる

どんなに高性能なエアコンを入れても、隙間から温めた空気が逃げ、冷たい外気が入ってくれば、冷暖房費はかさむ一方です。

④温度ムラによるヒートショックリスク

気密性が低いと、部屋ごとの温度差が大きくなります。リビングは暖かいのに廊下やトイレは寒い…という状態は、特に冬場のヒートショックにつながるリスクがあります。取手市・守谷市・つくばみらい市のある茨城県南エリアでも、冬の朝晩はかなり冷え込みますから、決して他人事ではありません。

問題原因リスク
換気不良隙間からの不規則な空気流入シックハウス・CO₂滞留
壁内結露壁内への湿気侵入構造材の腐食・カビ
光熱費の増大冷暖房した空気の漏出ランニングコスト増
温度ムラ部屋間の気温差ヒートショックの危険

お施主様の立ち会いエピソード

東匠ハウジングでは、気密測定にお施主様に立ち会っていただくことをおすすめしています。

以前、取手市で新築されたお施主様が、気密測定に立ち会ってくださったときのことです。送風機が回り始め、室内の気圧が下がると、「おぉ、耳がキーンとする!」と驚かれていました。それだけ家の中の空気がしっかり密閉されている証拠なんです。

測定結果はC値0.29㎠/㎡。数値が画面に表示された瞬間、ご夫婦で「おぉ〜!」と声を上げてくださいました。

「数値で見せてもらえると、本当に安心しますね。こういうのを隠さずオープンにしてくれるのは、東匠さんとの信頼関係につながるよね。」

そう言っていただけたとき、全棟気密測定を続けてきてよかったと心から思いました。


2025年省エネ基準義務化と気密の「盲点」

2025年4月から、すべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務化されました。これは断熱性能(UA値)に関する基準ですが、実は気密性能(C値)の基準は法律に含まれていません

つまり、法律上は気密測定をしなくても家は建てられるんです。

だからこそ、自主的に全棟気密測定を行っている会社かどうかは、工務店選びの大きな判断基準になります。法律で求められていないことを、わざわざコストと手間をかけてやっているということは、それだけ「性能に責任を持つ姿勢がある」ということですから。

→関連記事:Vol.1|なぜ今「高性能住宅」が選ばれているのか?


よくあるご質問(FAQ)

Q:気密測定はいつのタイミングで行うのですか?

A:東匠ハウジングでは、断熱材の施工が完了し、内装の石膏ボードを張る前の段階で行います。このタイミングで測定することで、万が一数値が基準に達しなかった場合にも、隙間のある箇所を特定して補修することができます。完成後にもう一度測定することも可能ですが、壁の中の処理がしやすい段階での測定が最も合理的です。

Q:気密測定の費用は別途かかりますか?

A:東匠ハウジングでは、気密測定の費用は標準仕様に含まれています。全棟で実施するものですので、オプション扱いではありません。測定結果は「性能報告書」としてお渡ししています。

Q:C値は経年劣化しますか?

A:木造住宅の場合、木材の乾燥収縮などにより、築後数年でわずかにC値が変化することはあります。ただし、スーパーウォール工法では硬質ウレタンフォームの断熱パネルが構造体と一体化しているため、一般的な充填断熱と比べて経年での気密低下が起きにくい構造になっています。


まとめ — 「数値で証明できる家」を選びませんか?

気密測定は、家の性能を主観ではなく客観的な数値で確認できる貴重な機会です。

東匠ハウジングが全棟気密測定にこだわる理由は、シンプルに「お施主様に安心してほしいから」です。カタログの数字ではなく、あなたの家の数字をお見せする。そこに嘘やごまかしがないことを、数値で証明する。それが私たちの家づくりの基本姿勢です。

取手市・守谷市・つくばみらい市で新築をお考えの方、「気密測定ってどんな感じ?」「実際のC値を見てみたい」という方は、ぜひお気軽に東匠ハウジングにご相談ください。過去の測定結果もお見せしながら、わかりやすくご説明いたします。

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